コーヒー豆をネット販売していたり対面でコーヒーを売って稼ごうとしても、思ったより売れなくて悩んでいる人はたくさんいると思います。
こんなに綺麗に焙煎できていて、飲んでも美味しいコーヒーがなぜ売れないのか?
そんな声が聞こえてきます。
コーヒーやコーヒー豆は売ることが難しい商材で、出品しているだけでは売れません。
なぜなら同じく出品しているだけの競合が多いからです。
誰かと同じことをしていても価値は生まれませんし、価値が無いなら売れることはありません。
数が多いと価値は低くなり、数が少ないと価値は高くなります。
コーヒー豆は安定して売るにはコツが必要です。
なので今回はなぜコーヒー豆の品質が良くても売れないのか、売るにはどうすれば良いのかを解説します。
コーヒーは飲まないと美味しさが分からないから

コーヒー豆を売るのを難しくしている要因は実際に買って飲んでみないと美味しいのかマズイのか分からないからです。
コーヒー豆の見た目は焙煎歴数十年と焙煎歴数年の焙煎士が焼き比べても見た目が変わりません。
服やアクセサリーのように見た目で差別化できない部分がコーヒー豆やコーヒーを売ることを難しくしています。
売るには誰が焙煎したのかが重要
ではお客様がコーヒー豆を買う判断基準はどこなのか?
- 誰が焙煎したのか?
- どのメーカーが販売しているのか?
ほとんどのお客様がこの基準で選んでいます。
というよりこの判断基準しか無いのです。
対面販売のほうが売りやすい
ネット販売と対面販売を比べた場合、売りやすいのは対面販売が圧倒的。
ネット販売は商品画像と説明文だけでしか勝負できませんが、対面販売なら自分の人間性をプラスできるのでコーヒー豆の価値だけでの勝負にならないからです。
あなた自身に知名度がないならコーヒー豆の価値で売ろうとせずに、あなたから買うことがお客様の価値になるようにしていきましょう。
お客様はコーヒーの美味しさだけを求めていない

対面でコーヒーを売る場合、お客様はコーヒーの美味しさよりスタッフとの会話を求めて来店する場合もあるでしょう。
美味しいコーヒーを飲むだけならスペシャルティコーヒーをネットで買うのが一番安くて楽です。
それなのにわざわざ足を運んで下さるのは誰かと話したいからで、美味しいコーヒーを味わいたいからではありません。
自分の人間性が最強の販促ツール
コーヒーの美味しさだけを求めている人はいますが、コミュニケーションのきっかけとしてコーヒーを飲んでいる人もたくさんいます。
僕が働いているスーパーのテナントのコーヒー屋のカウンターには毎日常連が座っています。
対面でコーヒーやコーヒー豆を販売する場合にいちばん強みになりやすいのは自分の人間性です。
この場合やるべきことは店に興味を持ってもらうことに全力を注ぎ、あとはあなたがどれだけお客様を喜ばせてあげられるかにかかっているので非常にシンプルです。
販売しているコーヒー豆を見つけてもらえない
ネットショップを簡単に立ち上げられるようになり、さらにショップを立ち上げなくてもフリマアプリで手間をかけずにコーヒー豆を出品できるようになりました。
結果、競合が増えてコーヒー豆の販売数が星の数ほど多くなっています。
その中であなたが出品しているコーヒー豆を見つけてもらうことは簡単ではありません。
高品質なコーヒーでも誰も知らなければ売れることはない
- コーヒーの品質が良ければ売れるはずだ。
- なぜこんなに高品質なのに売れないのか?
このようなことを思ったことがある人は非常に多いでしょう。
高品質が理由で売れたのはインターネットが普及する前だから。
自分の行動範囲の中の情報しか入ってこなかったので、その地域で優れていれば口コミが勝手に広がって売れました。
しかし今は日本どころか世界との競争になり、自分が属している業界のトップ層が根こそぎお客様を持っていく時代になったのです。
まずは目立つことを考える
業界のトップ層の商品がもっとも優れているかといえば答えはノー。
トップ層より高品質な商品を販売している業者はどの業界にもまず存在しているといってもいいでしょう。
高品質の商品がいちばん売れるならトップ層の商品がもっとも優れているはずです。
しかし実際はそうではなく、お客様の要望に応えられていれば下記の条件次第になります。
- 知名度があるか?
- 価格はどうか?
このように基準の品質を超えていればまず世間に知られているかどうかが重要になってくるのです。
なので他の販売者より目立つことが最重要。
販売することに慣れていない人は目立たなければならないという考えが抜けています。
どれだけ素晴らしいコーヒー豆を焙煎しても何もしなければ他のコーヒー豆に埋もれてしまいます。
コーヒー関係の肩書きや資格は販売の役に立たない

たまにフリマサイトのコーヒー豆の販売ページを見ていますが、商品の説明文に元カフェ店長経験者という肩書きを書いている商品を見たことがあります。
この肩書きのようなことが上記で書いてきたコーヒー豆以外の価値です。
コーヒー豆の見た目だけではお客様が豆の品質を判断できないのでコーヒー豆の専門家が焙煎しているコーヒー豆だから美味しいということを伝えたいのでしょう。
はっきり言って意味がありません。
肩書きが弱すぎます。
カフェなんて日本全国に何件あるか分からないほど存在しているのに、そのうちのひとつの店長だったというだけでは無価値です。
コーヒー関係の資格はインパクトが弱い
コーヒーの焙煎をしているほどの人ならQグレーダーを知っていると思います。
仮にQグレーダーの資格を持っていて上記の肩書きに元カフェ店長ではなくQグレーダー所持と書いていてもコーヒー豆が売れるわけではありません。
一般の人はQグレーダーのすごさを知らないし興味も無いからです。
漢検1級や英検1級が難しいことを知っていますが、Qグレーダーなんて聞いたことも無いと思います。
知らないことは存在していないことと同じ。
コーヒー関係の資格を取って専門家が焙煎した高品質のコーヒー豆として売ろうと思っている人もいるでしょうが、豆の販売に生かすのは難しいです。
なのでコーヒーの資格を取るなら売るためではなく自分の勉強のために取ることをオススメします。
あなたのコーヒー豆を買う理由がないから

コーヒーに詳しくない人は量販店でコーヒー豆を買うでしょうからあなたのコーヒー豆を見つけることは無いでしょう。
コーヒーの美味しさや奥深さを知っている人なら専門店やネットでコーヒー豆を買う人もいると思います。
しかし、あなたのコーヒーを買う理由があるでしょうか?
有名なコーヒー屋のコーヒー豆をネットで買える時代です。
わざわざどこの誰かもわからないコーヒー屋のコーヒー豆を買う理由がありません。
コーヒーはめんどくさいことをしないと売れない
ここまでコーヒーやコーヒー豆を売ることが難しい理由を書いてきました。
多くの人にとってコーヒー豆自体には価値が少ないからです。
だから別の価値をお客様に感じてもらいます。
だから下記のようにSNSを始めましょうと言っています。
事業でSNSを運用するのは現在では当たり前。
しかし企業として運用するなら担当が「仕事」としてやるので問題ありませんが、個人でSNSの運用を継続するのはハードルが高いです。
仕事や家事に加えてSNSを更新し続け無いといけないので社会人には大変さが分かると思います。
めんどくさいが価値を生む
誰でもできることや多数派に価値は付きません。
- 必要とされているができる人が少ないこと。
- 誰でもできるけど、めんどくさいこと
例えば掃除なんて誰でもできますが、めんどくさいから代行にお金を払ってしてもらう。
焙煎はめんどくさいけど美味しいコーヒーを飲みたいからお金を出して新鮮なコーヒー豆を買う。
このように誰もできない、したくないけど需要があることに価値が付きます。
SNSも同じく継続して運用することがめんどくさくて辞めていく人が多いからこそ、継続することに価値があって、人が集まってくる。
しかしSNS自体に金額が付かないので、代わりにコーヒー豆を買ってもらってお代を頂戴しようというわけです。
【まとめ】コーヒー豆をたくさん売りたいなら豆以外にも価値を付ける
コーヒーを飲む人はたくさんいますが、コーヒー豆に価値を感じる人は多くありません。
「このコーヒー豆は美味しいよ」という訴求をしてもコーヒーの美味しさより価格がどうなのか気になる人の方が多いのです。
なのでコーヒー豆以外にも価値を付けましょう。
- 自分に会いたいと思って来店してもらう。
- コーヒーギフト用ならこの店と思ってもらう。
- 自分に知名度をつける。
美味しいコーヒーという価値だけで勝負するのではなく、それ以外にも価値を付けて勝負しましょう。