生活のために我慢しながら仕事をしている人も思います。
しかし我慢して給料をもらっても物価が上がっているので生活は苦しいまま。
そこに国から副業してくれと後押しが入ったので少しでも生活の足しになればと、すでにコーヒー関係の副業を始めていて結果を出している人もいるでしょう。
どういったコーヒーの副業をしているかは分かりませんが、会社の看板を使わずに稼げるようになると多くの人は思うはずです。
会社を辞めて生活できるかもしれないし、してみたいと。
しかし長期間会社員を続けていればいるほどサラリーマンをやめるのに勇気がいります。
勤めてさえいればとりあえず給料はもらえるので生活が保障されるからです。
脱サラして独立するとそういった保証は一切無くなります。
サラリーマンはやめたいけど、このままコーヒーの副業を大きくして脱サラしても生活していけるかわからないからどうしようか迷っている。
そんなあなたに今回はコーヒーの副業を大きくして脱サラ、独立して満足に生活ができるのか解説していきます。
まっすんです。YouTubeもやってます。
脱サラはできるが非常に難しい
コーヒー副業の規模が大きくなれば脱サラは可能です。
しかしカフェや喫茶、コーヒー豆を売るにしても非常に難しいです。
コーヒー事業で不自由ない日常生活を送るにはかなり不安を感じるかもしれません。
お客様が来店しないと稼げないから
コーヒーの事業はこちらが売って、お客様に買ってもらって終わりの商売です。
カフェや喫茶を経営するなら営業時間外はお客様の来店はありませんし、営業時間を長くしても長くした時間帯に需要がなければ来店はありません。
どれだけ売り上げが少なくてもお客様が来店されないことには稼げません。
サラリーマン時代のように1ヶ月に1度決まった収入を得られるというのは恵まれている部分でもあるんです。

商品単価が低いから
お客様に購入してもらわないと収入にならないのは全業種同じですが、コーヒー事業は購入してもらえてもひとつの商品が安く、たくさん売らないと稼げません。
ひとつ売れたら100万円の商品なら利益率が10%でも10万円の利益になります。
売り上げの天井が低いから
売り上げを上げようとするとカフェや喫茶店かコーヒー豆を売るしかありません。
しかしコーヒー事業は1時間あたりの売り上げが低くなりがちなので1日の売り上げが増えにくいのです。
カフェや喫茶店の売上天井の低さの原因
- 座席以上の注文は受けられない。
- 客席の回転率が悪い。
- 客単価が低い
具体的にすると
- お客様が入店できる数が少なくて
- 長居するお客様が多く
- お客様1人あたりの注文数も少ない。
この項目がカフェや喫茶店を経営するにあたって難しくしている部分です。
コーヒー豆を売る場合の天井の低さの原因
やはりコーヒー豆の販売も商品単価の低さが天井の低さの原因です。
コーヒー豆を焙煎する時間が必要になります。
一度の焙煎で15分から20分かかり、長く焙煎する人なら30分かかる場合もあるでしょう。
つまり1時間に多くても4回、少ないと2回しか焙煎できません。
スペシャルティコーヒーでも売価の相場は100g1000円から1500円が多く、1時間に4回焙煎しても6000円が限界です。
1時間に6000円という売り上げは8時間ずっと焙煎し続けられるほど注文が入っていれば問題ありませんが、副業規模だと現実的ではありません。
カフェや喫茶店は利益を出しにくい構造
コーヒー事業の商品は利益率が非常に優れていますが、利益自体が少ないのがコーヒー事業を難しくしています。
- 利益率が80%で500円の利益
- 利益率が10%で10000円の利益
例えば家賃が月10万円だとしたら
- 利益500円だと販売数は200個
- 利益10000円だと10個
利益500円がコーヒーだとすると個人店なら一ヶ月の半分以上のコーヒーの売り上げが家賃に消えるのではないでしょうか。
なのでいかに客単価を上げていくかが大切です。

コーヒーで脱サラするなら規模を大きくするしかない
上記で脱サラが難しい理由を解説しましたが、解説したことの逆をすれば脱サラできることになります。
脱サラが難しい理由
脱サラが難しい理由をおさらいすると、
- コーヒーもコーヒー豆も低単価
- 焙煎は時間が必要で
- 焙煎できる回数に限界があり
- カフェや喫茶店は回転率が悪く
- 来客数が稼げない
客数を増やすか単価を上げるか
上記を逆にすると結局は商売の基本である
客数 × 単価
の数値を上げることが重要だということです。
客数を増やすなら
コーヒー豆なら一度に焙煎できる量を増やす。
しかし焙煎量を増やすなら容量の大きい焙煎機が必要で最低でも数十万の投資になります。
カフェや喫茶店なら席数を増やし、スタッフも増やす。
席数を増やすのも出費になり、スタッフを雇うのは個人の小規模な事業では難しいでしょう。
スタッフを雇ってから売り上げが下がったら目も当てられません。
脱サラするならある程度の見切り発車が必要
コーヒーで脱サラするなら、ある程度は見切り発車しなければなりません。
コーヒーの副業では稼げても売上10万円から20万円あたりが限界です。
売上なのでさらに利益は減ります。
これ以上の売上を作ろうとすると、どうしても時間が必要になりますが、副業だと使える時間に限界があります。
もっと稼げる副業なら本業の給料を安定して超えれば脱サラも視野に入りますが、コーヒー副業で本業の給料を超えるのは難易度が高いです。
ある程度稼いだところで今より時間を作るために生活できるか分からないけれど脱サラしてコーヒー事業を本業にしないと、コーヒーで生活するという夢はずっと夢のままで終わってしまいます。
コーヒーで脱サラできるが相当の勇気と覚悟と勉強が必要

コーヒー事業で脱サラすることは非常に難しいですし、副業で止めておくことをオススメします。
コーヒー事業は利益を出しにくい構造で、さらに脱サラしようとするとカフェでもコーヒー豆の販売でも規模を大きくしないと生活できるほどの利益が残らないからです。
しかし規模を大きくすると安くない金額の投資になりますし、成功するか分からないのに脱サラして時間を確保しないといけなくなります。
それでもコーヒーで脱サラして独立したいなら、まず勉強して知識をつけてからじゅうぶんに開業資金を貯めてから挑戦してください。
